狭小住宅で取り入れたい間取りやアイデア10
狭小住宅とは、約15~20坪程度の土地に建つ住宅を指すことが多いです。
「狭いこと」はよくデメリットに捉えられるかもしれませんが、工夫次第で住み心地の良い家になるものです。
私たちシーキューブも大阪ですから、
時には、10坪もない7坪や8坪というケースの建物面積の時もあります。
狭小地でも、土地いっぱいに家を建てられれば何とかなるのでは」と思う人もいるかもしれません。
しかし、土地にはそれぞれ都市計画によって定められた「建ぺい率」容積率」の上限などがあります。
場所によっては、狭い土地の一部にしか家を建てられないケースもあります。
ここでは、
狭小住宅での、おすすめの間取りのアイディアを紹介します。
狭小住宅の狭さが気になっているお方は、「これまねできるぞ」のヒントにぜひしてください。
先に、大きく気になるポイント
狭小地住宅のメリット、デメリット。
地震に対しての、大きな部分をお話させていただき
狭小住宅のメリット デメリット
狭小住宅って地震に弱い?強い?
狭小住宅で取り入れたい間取りのアイデア10の順でお伝えしていきます。
狭小住宅とは、狭くて小さい土地に建つ家。大きさの定義は人によって変わりますが、
大きさ感で15坪以下であったり、20坪以下であったりというのが一般的におおいかと思います。
◎狭小住宅のメリット・デメリット
●メリット:都市部の人気エリアでも小さい分、安く買える
狭小地なら、坪単価の高い大都市部の土地でも手が届くかもしれません。
土地購入の選択肢、ハードルが下がりますよね。
家を建てる場所選びの選択肢が広がります。
大阪市内、都市部の人気エリアは電車、地下鉄、など交通のインフラが整っていて、車が必要ないぐらい便利だと思います。
通勤・通学に便利。仕事場から近いと、移動時間の短縮から、人生の他の楽しむ時間も増えることになります。
だからこそ人気もあって相場は高くなりますが、
狭小住宅という選択肢は、都市部の人気エリアにマイホームを持つこともより現実的にしてくれる味方です。
また、固定資産税や都市計画税で減税措置が適用され、税金も安くなるでしょう。
こうやって見ると、いいこともたくさんのが狭小住宅の魅力だと思います。
●デメリット:設計上の制約条件が多いになるでしょう。
狭小住宅には、以下のような懸念材料があります。
スペース不足 (基本狭いわけですから)
隣接する建物の影響など、太陽光による採光・得られる熱効果、温熱環境が不十分になる
通風の確保が難しくなり 隣家との窓
道路の騒音 延焼対策 消火作業 ・避難経路への配慮なども出てきます。
こうした課題、懸念を解決するには、スペースや日当たりへの工夫が必要となります。
また、さらに、家を建てる際には斜線規制や高さの制限といった、さまざまな法的規制もあります。
これに抵触しないよう問題を解決することが必要になり、やりたいことができない…のような難しい場合もでてくるかもしれません。
◎狭小住宅って地震に弱いの?強いの?
狭小住宅は、土地が狭いですから、3階建ての場合がほとんどです。
狭小3階建ては通常の1・2階建ての住宅より地震に強いのでしょうか?
一階をガレージにして自家用車の保管場所を設ければ月々の駐車場代もかからず、
さらに居住用の空間を1フロア確保できるということも土地によっては可能でしょう。
3階建ての住宅は通常の1・2階建ての住宅と比べると
津波には高さで安心でしょうが、では地震はどうでしょうか。
3階建て場合、できたら構造計算、簡易計算ではなく、
長期許容応力度計算などのしっかりとした方法ににより
十分な耐震性をもつことを証明しながら設計してもらうことをお勧めいたします。
そのうえで、耐震等級3で構造設計してもらうようにすると、
病院や警察などと同等の強さの建物となって、安心です。
ではいよいよ、狭小住宅の魅力、ポイントについてお話していきますね。
今回は狭小地での、そんな土地で家づくりをお考えになれるお方に向けて、
大阪の都市部で、常に、どう家をたてると快適なのか、
考え続けている会社のノウハウをお伝えいたします。
◎狭小住宅で取り入れたい間取りのアイデア
①高窓や地窓、吹き抜けを取り入れる
②2空間を仕切らない
③造作家具で収納力を上げる
④家事・生活動線を意識した間取りにする
⑤リビングの考え方
⑥デッドスペースを活用する
⑦吹き抜けや中庭をつくる
⑧屋上の設置
⑨スキップフロア
⑩アイアン階段
狭小住宅で取り入れたい間取りのアイディア10
狭小住宅は、工夫次第で圧迫感や狭さを感じずに暮らせます。狭小住宅の間取りを考えるとき、覚えておきたいポイントを見ていきましょう。
①高窓や地窓を取り入れる。吹き抜けを作る
窓を作るとき、隣人と向き合わずに済む場所に作るのがおすすめです。
例えば、家屋の上部に天窓を設けて吹き抜けにするなど。横面に窓を設置できなくても、家全体を明るくできます。
また、地窓を作るという方法もあります。
下の方の配置の窓は、人の目線を気にせずに空気の通り道を確保できます。
また、下の方の窓は、ほかの高い位置のある窓を開けて使用すことによって、
重力換気といった、空気の流れを生み出す効果も作れます。
②空間を仕切らない
狭小住宅で仕切りを多用すると、より狭さが強調されます。
狭い家だからこそ、家全体をひとつの空間と捉えてプランを立てましょう。
例えば、収納のクローゼット扉を設けない
「どうしても仕切りが欲しい」という場合は、ロールスクリーンやカーテンなどで仕切る
扉の厚み感の圧迫も減少します。
またオープン過ぎるのはお方は、低い家具で仕切るのもおすすめです。
壁で仕切るよりも高さがない分、目線がぬけることで、閉塞感が少なく、さほど狭さを感じさせません。
③造作家具で収納力を上げる
狭小住宅では、収納が大きな課題です。
収納がよりしっかり確保できるよう、造作収納家具や棚を造作で、オーダーメイドしてみてはいかがでしょう。
既製品の収納家具や棚に物を収納しようとすると、
幅の無駄がでることも多々あります。
造作ですと、ぴったりの寸法で作り付けにできます。
クローゼットでは、91センチピッチで作っている家では、ちょっと無駄がでてきたります。
この寸法を15センチ短くつくっても収納クローゼットの内部は、十分にハンガーもかけられます。
これにより、部屋も15センチ広く使えます。
作り付け家具は、収納をしっかり確保し、部屋をより広く使えるようにできます。
また、天井いっぱいにつくりこんで収納量を増やしながらも
倒壊の心配もなく、地震対策にもつながる効果もよりお勧めするポイントです。
④家事・生活動線を意識した間取りにする
水回りがまとまった間取り
家事や生活動線を無視した間取りにすると、毎日家中を何往復もするはめになります。
間取りを考えるときは、日常的な動線を意識することが大切です。
例えば、朝起きてから仕事へ出かけるまでの動きをイメージしてみてください。
着替え、洗面、食事などをスムーズにおこなうには、どのような間取りが望ましいのでしょうか?
自分や家族の毎日のルーチンを考えてみると、理想的な間取りが見えやすくなります。
また、お休みは違う動線なのかもしれません。
浴室やキッチン、トイレといった水回りは、
同じフロアにまとめるとムダがありません。
一般的にそういわれますし、もっともです。
ただ、狭小地の難しいところは、
特に3階建ての場合、脱衣室、洗濯機、洗濯干し場、収納する場所の4つの場所への動線確認が大事です。
1階にお風呂があって、脱衣場があって、洗濯干し場ベランダが3階となって、
下着、タオルをまた、お風呂場の近くになどとなると、なかなか動線距離が長くなってしまいますよね。
ここはLDKの位置を見ながら、洗濯動線、収納まで見据えての検討吟味は結構重要なのです。
⑤リビングの考え方
2Fリビングの家は、よくあります。
3階建ての狭小住宅でリビングが2階にあれば、上下階からアクセスしやすくなります。
1Fより、明るいLDKとなることがほとんどです。
リビングは、家族同士がコミュニケーションを取るための大切な場所です。
家の中心がコミュニケーションスペースとなるよう設置するのがおすすめ。
また、家族が集まったり移動したりしやすく、リビングをどこに配置し、そのフロアーが家族の生活拠点となるでしょう。
あとは、水回り設備の配置を動線とともに考えていくようになります。
⑥デッドスペースを活用する
階段の下、タンスを置く、その上の天井までの空間は、いわゆるデッドスペースです。
狭小住宅では、これらを有効に使うアイデアで、収納スペース確保につながります。
戸建て住宅では、洗面所やキッチンの床などの水回りに設置されている例がよく見られますが、
他にも、和室に床下収納を設けて畳をそのまま開閉する蓋にするものや、玄関の段差を利用したものなども増えています。
階段下収納 折り返し階段の下に扉をつけて、階段下の空間をまるごと収納スペースにしたり、
階段のステップ部分を引き出し式の収納庫にしたりすることも可能です。
「階段下にトイレや収納スペースを設置する」
「屋根裏収納を付ける」
「床下収納を付ける」
「壁面にフックなどを取り付けてつるす収納を増やす」
「壁に埋め込み収納を付ける」
などの手段があります。
家のあちこちを見直してみると、このように意外と使えそうな場所はあるものです。
⑦吹き抜けや中庭をつくる
狭小住宅は敷地面積有効利用して、ぎりぎりいっぱいに建てることになり、
隣家との距離が近くなる場合が多くなります。
そのため採光や風通し、プライバシーに工夫することが重要にもなります。
空間の有効活用や節約は大事にしながら、びっくりするかもしれませんが実は
思い切って、吹き抜けや中庭をつくるのもひとつの方法ではあるのです。
オープン階段を使って、吹き抜けになっていたりすると、
一階にも明るい日差しを取り入れやすくなります。
3階のベランダを真ん中あたりに設けることもあります。
それにより、3階のどこもが明るくできたり、
またここでも階段をふきぬくことによって、
2階までが明るくなったり効果を作ることができます。
それでありながら、中庭は壁に囲まれる形になるため、屋外の他人の視線を意識しなくてよいのです。
中庭に面した各部屋に大きな窓をつくることができ、
採光や開放感を得る大きなメリットが作れます。
狭小住宅は間口が狭く、奥の長い土地の形も多く、中庭の手法も重宝するアイデアです。
⑧屋上の設置
屋上は、建築面積の広さをほぼそのまま活用、屋根の部分を生活空間にすることが可能です。
給水を引き込んで置いたりすることで、
趣味のガーデニングスペースや家庭菜園、子どもの遊び場所などへも広がります。
大阪、八尾のお方屋上をつくったお方などは、大和川の花火などが見れてよかったなどのようなお話も聞きます。
さまざまな用途に利用することができ、ゆとりのスペースの確保としておすすめです。
友人を招いてバーベキューやちょっとしたお茶会、パーティーなど、楽しみも広がりますね。
⑨スキップフロア
狭小住宅には、立体的に活用できるスキップフロアの設置もおすすめです。
スキップフロアとは、床の高さを半階ずつずらしてできたスペース。
上下階とはゆるく階段でつながっており、奥行きや立体感を演出できます。
部屋の一部に段差を設けたりして、
中階層のスペースを作り、中二階などと呼ばれたりもします。
一つの空間内に上下の段差を少しつくることで、
階段途中に少し広い床をつくって収納スペースであったり
居住空間の区切りや、収納スペースなど、同フロアーで、複数の用途に使い分ける方法になります。
高低差をつけながら、壁では仕切らないため、
圧迫感もなく、狭小住宅との相性もいいのです。
⑩アイアン階段
通常の箱型階段とは別で、鉄でつくりアイアンのストリップ階段や、アイアンの螺旋階段(らせんかいだん) があります。
アイアン(鉄)でつくる視界が抜ける階段や、螺旋階段は、狭小住宅においてぜひ検討したいアイデアです。
目線が抜けるので、広がり感、おしゃれな感ともに上がるアイテムです。
スタイリッシュでおしゃれなアイアン階段は、デザインアイテムとしても気分を盛り上げてくれ、
住む人の満足度を高めてくれるでしょう。
空間の抜け感は、箱型階段での階段室的になる空間よりおしゃれ度も上がります。
抜けている分、お子様が小さいときなどは、
ネットをはったりなども処置も必要となりこともあるでしょうから、
安易に採用とならないかもしれませんが、
ぜひ検討していただきたいアイテムです。
最後に、まとめ
狭小住宅は、間取りや収納を工夫することで十分快適に暮らせます。
さらに土地や建物の取得と維持にかかるコストを抑えられるため、住みたい場所を選ぶ自由度があがります。
都市部での理想のライフスタイルを実現するための選択肢として、
大好きな大阪でより快適に暮らせるよう、
素敵な狭小住宅をぜひ検討してみてください。
住宅展示場に足を運んでみてもなかなか、該当する家はないでしょう。
モデルハウスを見れば、実際に家を建てたときの様子をイメージしやすくなりますが、
こちらに関しては、過去の狭小住宅の事例や、
もし、出来るようでしたら、OB様宅へ訪問ささせてもらいましょう。
そうすると、きっと狭小住宅での、提案力、その会社の実力が、よくわかるでしょう。
間取り、動線、収納、採光:快適に暮らすためには、一つ一つの積み重ねていく設計が重要です。
ハウスメーカー、住宅会社などの意見を聞きながら、吹き抜け、中庭、屋上など
様々な生活シーンイメージしながら提案を楽しんでみてください。
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【大阪の住宅会社 設計事務所 株式会社シーキューブ】
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