【完全保存版】狭小住宅のメリット・デメリット|間取りアイデアや建てる際の注意点を紹介!
2023.06.28
近年、注目を集めている
「狭小住宅」。
特に都市部では多く見られ、その棟数は
年々増加しています。
一見、「狭いだけでは?」と思われがちなこの狭小住宅ですが、 どんなところに魅力があるのでしょうか。
今回はそのメリットやデメリット、後悔しないポイントや間取りのアイデア、建てる際の注意点を紹介していきます。
聞いたことはあるけどよく知らない、都市部に住宅を建ててみたい、 そんな方はぜひ
狭小住宅を知るきっかけにしていただければと思います!
狭小地とはその文字の通り狭くて小さい土地のことを指します。
明確な定義はないものの一般的に
15~20坪以下の土地を狭小地と言い、それ以下の場合もあります。
また、面積が小さいだけでなく三角形や台形など歪な形をしていることも多く、それゆえに周辺の土地相場よりも
安くなることも多いです。
そんな土地に建てられた家を
狭小住宅と呼びます。
土地の面積が少ない分、
土地代が安く済みます。
本来なら手の届かないような地価が高い憧れの土地に住まいを構えられることが狭小住宅の最大の魅力となっています。
また、その分の浮いた代金を建物に回せることも大きなメリットと言えます。
住宅にかかる税金には
固定資産税と都市計画税があります。
狭小住宅の場合はそもそも土地が狭いので評価額が高くなく、毎年決まってかかるこれらの
税金を抑えられるというメリットがあります。
また、60坪(200㎡)以下の住宅地は「小規模住宅用地」に該当するので、
一般的な注文住宅よりも税金を抑えることができます。
狭小住宅は上述の通り費用を抑えられるので、
土地価格が高い都心部や駅から近い場所も選択肢に入れやすくなります。
交通の利便性が高いエリアに住むことは日常の移動時間の短縮になるだけでなく、
車を持たない選択肢も生まれます。車を持たない場合、その分の敷地やコストを建物やその他に回すことができます。
当然ですが土地が広いと部屋数も多くなり、日々のお掃除やお手入れが大変になります。
狭小住宅では面積が狭くコンパクトな間取りになりますので、
お手入れの時間を短縮できることがメリットです。
身の回りのことに目が届きやすく、無駄な広さがないので掃除があまり負担になりません。
狭小住宅は入り組んだ場所にあるケースが多いため、重機が入れず資材の運搬を人力で行うこともあります。
その場合必要な足場を組むことが難しく、 工期が長くなってしまうことで人件費がかかり、結果として
建築コストが高くなるケースがあります。
また、家を建てるためのコストは広さに左右されにくいため、坪単価で見ると割高になってしまう可能性があります。
狭小住宅は敷地に余裕がない分、床面積を確保するために3階建てにしたりと
階段での移動が増えます。
洗濯機とベランダは同じ階にするなど、一連の家事動線を同じ階で完結できるよう間取りの工夫が必要になります。
狭小住宅は限られた土地を最大限に活かして家を建てます。
また、都市部に密集して建てられるという性質上、
隣の住宅と密接していることが多いです。
騒音を気にしたり、お互いが丸見えにならないよう窓の位置を工夫するなど、
プライバシーへの配慮、対策が必要になります。
住宅ローンを組むには各社で定められた基準をクリアする必要があります。
その中に
建てる土地・家の大きさ(土地面積・延床面積)が条件に含まれているケースがほとんどのため、
一般住宅よりも審査に通りにくいと言われています。
どれくらいの床面積になるかを事前に把握しておき、どのような住宅ローンが組める可能性があるかを早い段階で確認しておくことをおすすめします。
その理由は上述の通りローンが組みにくいこと、建築コストが高くなりやすい等が起因しています。
それゆえに好立地にあるのにもかかわらず、売りに出しても
なかなか購入希望者があらわれないことがあります。
当たり前のように各部屋を仕切ると生活スペースが減り、
余計に狭く感じてしまいます。
プライバシーとのバランスを取りつつ、できるだけそれらを取り払うことで実際の面積以上に空間に奥行きが生まれます。
また、スキップフロアで1.5階や2.5階を作ることでスペースを確保することも有効な手法の1つと言えます。