【坪数別実例あり】おしゃれな狭小住宅の間取りアイデアと実例を網羅的に紹介!
2023.08.31
狭小住宅は15坪から20坪ほどの敷地に建てられた戸建住宅を指す言葉です。
土地代などのコストを抑えた家づくりの選択肢としても近年注目を集めています。
狭小住宅は間取りの工夫を凝らすことで、マイナス面をプラスに変えることも可能です。
ここでは、おしゃれな狭小住宅の間取りアイデアと実例を網羅的にご紹介します。
<この記事でわかること>
狭小住宅とは、狭小地と呼ばれる15坪から20坪ほどの土地に建築された家を表す名称です。
坪数 | 平方メートル | 畳(京間) |
---|---|---|
15坪 | 49.59㎡ | 27.19畳 |
16坪 | 52.89㎡ | 29畳 |
17坪 | 56.2㎡ | 30.81畳 |
18坪 | 59.5㎡ | 32.62畳 |
19坪 | 62.81㎡ | 34.44畳 |
20坪 | 66.12㎡ | 36.25畳 |
狭小住宅は土地の購入費用が周辺相場と比べて割安となるメリットがあります。
家の所有後に毎年納める固定資産税や都市計画税においても同様です。
狭小住宅が旗竿地や台形、三角形などの変形地に建てられることとも無関係ではありません。
狭小住宅は交通アクセスの良好な都市部に多く見受けられる戸建住宅です。
通勤や通学がしやすいエリアにて、マイホームを持ちたい方への有力な候補となり得るでしょう。
狭小住宅にはコスト面などのメリットが得られる一方で、デメリットも存在します。
狭小住宅の持つ主なメリットとデメリットは次のとおりです。
狭小住宅の持つ大きなメリットとして、土地代を抑えられる点があげられます。
周辺の相場と比較した際、狭小地は面積が少なくなる分、割安に購入することも可能です。
三角形や台形などの土地の形状によっては、よりお得な価格設定がなされているケースもあります。
狭小住宅は購入時の土地の価格だけでなく、毎年納める税金(固定資産税、都市計画税)を抑えられるのもメリットのひとつです。
固定資産税評価額は、未来永劫一定の金額ではありません。
固定資産税評価額は、3年ごとに見直し(評価替え)が行われることがその理由です。
狭小住宅の場合、都市部に建てられているケースが少なくありません。
将来的に土地の価格が大幅に低下することが考えにくいため、賃貸物件や不動産投資物件としての活用も視野に入れられるでしょう。
ほかにも、狭小住宅を建てる用地の種別ごとの固定資産税や、都市計画税の軽減措置も適用されます。
固定資産税の軽減措置
種別 | 軽減措置 |
---|---|
小規模住宅用地 | 固定資産税評価額×1/6 |
一般住宅用地 | 固定資産税評価額×1/3 |
都市計画税の軽減措置
種別 | 軽減措置 |
---|---|
小規模住宅用地 | 固定資産税評価額×1/3 |
一般住宅用地 | 固定資産税評価額×2/3 |
狭小住宅のメリットには、利便性の良い場所に建てられる点も含まれます。
ターミナル駅から徒歩5分~10分ほどの、駅チカエリアにマイホームを持つことも夢ではありません。
リモートワークが普及しつつありますが、業種によっては導入が難しい勤務形態です。
通勤や通学の時間が少なくなればなるほど、ご自身の時間を増やすことにもつながります。
鉄道などの公共交通機関での移動が基本であれば、自動車を所有しない選択肢も生じるでしょう。
駐車場料金やガソリン代、税金(自動車税または軽自動車税)や保険料(自賠責保険など)がかからないため、趣味や資産形成などに使える予算が拡張します。
狭小住宅は土地の購入費用や税金を抑えられるメリットを持ちますが、建築費が高くなる傾向がある点には注意が必要です。
狭小住宅では2階建てや3階建てが採用されることが多い傾向があります。
平屋よりも2階建て、2階建てよりも3階建てのほうが、使う資材や建築の手間が増えることがその理由です。
ほかにも狭小地や変形地の場合、道幅の関係で大型のトラックなどが建築現場の近くまで入れないケースも想定されます。
その場合、駐車場から建築現場までの往復回数や、資材を運ぶための人員が増すのは否めません。
できれば土地の購入時には、周辺の道幅もチェックしておくことをおすすめします。
狭小住宅は2階建てや3階建てが採用されやすいため、間取りによっては階段を使う機会が増加します。
有酸素運動のトレーニングと捉えられるうちは良いかもしれませんが、年齢を重ねるうちに階段の往復が厳しくなることも想定しておきたいところです。
階段問題の解決方法として、ホームエレベーターの導入があげられます。
予算的に難しい場合には、新築の時点でホームエレベーター設置のためのスペースを設けておくのもひとつのやり方です。
狭小住宅は、都市部の密集した地域に多く見受けられる戸建住宅の種類です。
そのため、隣の家と距離が近くなる傾向が見受けられます。
隣家からのテレビやオーディオの音や話し声、掃除機や洗濯機などの稼働時の音をストレスとして捉える方がいたとしても不思議ではありません。
「深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いているのだ」のごとく、隣家からの生活音が聞こえるということは、相手にも自宅からの生活音が漏れているということです。
今後生活する上でのストレスを軽減するためにも隣家と重ならないような窓の配置や、二重サッシの導入などの防音や遮音のための工夫が求められます。
ここからは、狭小住宅での間取りのアイディア6案をご紹介します。
すべてに共通しているのは、限られたスペースをいかに活用するのか?という点です。
狭小住宅の間取りの工夫のひとつに採光計画があげられます。
天窓や高窓を設けることで柔らかな太陽の光が部屋の中を包み込み、ゆったりと穏やかな時間を過ごすことにつながるでしょう。
吹き抜けと組み合わせると視線が横から縦に向けられるため、より開放的な空間の演出へと導きます。
狭小住宅の場合、市販の家具がうまく収まらない可能性も想定しておきたいところです。
家具が大きすぎたり、あるいは小さすぎてデッドスペースが生じることを防ぐためにも、造作家具の導入をおすすめします。
ほかにも壁面や床下、天井裏や階段の下なども収納場所の有力な候補です。
狭小住宅の間取りでありがちなのは、生活動線を意識せずにフロアの配置をしてしまう点です。
たとえば1階に洗濯機を配置し、3階や屋上に洗濯物を干すスペースを設けた際、洗濯の回数分の階段往復を強いられることになります。
体力面はもちろんのこと、精神的な負荷が日々積み重なるのは確実です。
そうならないための工夫として、水回りの集約があげられます。
トイレや洗面所、キッチンやお風呂を同じフロアにまとめることで、移動距離の最短化が実現可能です。
狭小住宅の間取りといえば、スキップフロアを忘れてはなりません。
スキップフロアとは、中二階(1.5階)や中三階(2.5階)のスペースをあえて設けることで、建物全体を連続したひとつの空間と見立てる手法です。
壁などで階層を区切らないため、吹き抜けやスケルトン階段との組み合わせにて開放的な雰囲気を醸し出します。
狭小住宅の間取りで取り入れたいもののひとつに、スケルトン階段があります。
スケルトン階段を用いることで、天窓や高窓からの自然光を下の階まで届かせることも可能です。
スケルトン階段によって階段下に生じたスペースを、収納場所にするパターンも見受けられます。
階段下に観葉植物を配置したり、子どもの遊び場とするなど、本来はデッドスペースになりがちな空間を活かすことにつながるでしょう。
狭小住宅の間取りの工夫の基本となるのは、空間を縦に広く使うイメージです。
屋上を設けることで、部屋の外も居住スペースの一部にすることができます。
屋上でお茶を飲みながら読書をしたり、遊びに来た友人とバーベキューに舌鼓を打つなどの楽しみが広がることでしょう。
キャンプ道具などの虫干しにも使えそうです。
ここからは、坪数別の狭小住宅の間取り6つの実例をご紹介します。
限られたスペースをどのように活かすのか?の参考にしてみてください!
19坪の敷地とは思えないような、開放感あふれる設計が施されています。
白を基調とすることで一体感に導き、清潔かつ簡潔とした空間の演出が魅力です。
無垢材を使用したナチュラルな質感も、建物全体の調和に結びついています。
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隣家との距離が近めのエリアにも関わらず、しっかりとプライバシーを守れるような作りが印象的なお住まいです。
窓の配置や空間の区切りや、収納スペースなどに絶妙な工夫を凝らしています。
桜の季節に混雑を避け、ゆったりとしみじみと花を愛でることができる格別な空間です。
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コンパクトな箇所と広々とした空間のコントラストが、ワンランク上のお部屋を演出している好例です。
家具や収納スペースをナチュラルな色合いでまとめることで、ひだまりのような雰囲気を醸し出しています。
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外から見た印象を覆すような、明るく広々とした間取りが魅力的なお住まいです。
吹き抜けを設けるだけでなく、窓や照明の配置を工夫することで、光あふれる空間を形成しています。
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テーマはスタイリッシュ!と表現するにふさわしいガレージハウスです。
家というよりも、洗練されたギャラリーのような雰囲気が漂っています。
オブジェのように佇むVOXのギターアンプも、良質の音楽を奏でそうです。
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無垢材を使用することで、ナチュラルかつ柔らかな全体像へと導いたお住まいです。
人はもちろんのこと、猫ものびのびと過ごす空間づくりに成功しています。
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ここまで、おしゃれな狭小住宅の間取りアイデアと実例を網羅的に紹介してきました。
狭小住宅は間取りの工夫を凝らすことで、外見からは想像しにくいような広々とした居住空間を実現することが可能です。
狭小住宅の間取りを含めたご相談は、施工実績の豊富なKyoshoをおすすめします。
家を建てる周辺の環境や、お客さまの状況に応じた有益なアドバイスが得られるでしょう。
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